偶然!同級生との出会い

ミラノで乗った国際バスはけっこう空いていて、私は二人がけの席に一人で座った。バスの旅は初めてで少しわくわくする。この長距離バスにはトイレやテレビがついていた。テレビではビデオ“仮面の男”がイタリア語の吹き替えで放映された。セリフはさっぱり分からなかったが、イタリア語を話すデカプリオなんてまず見られないだろう。 国境でパスポート検査と入国の手続きをとるためいったんバスを降りる。 その後、バスは途中に何度か休憩を挟んだ。最初の休憩場所のドライブインのようなところでは食事をとる時間があった。私は売店でスナックなどを買った。一人、外にでると建物のすぐとなりに小さな公園があった。誰もいない公園で私はぶらんこに座った。星がすごい良く見えた。時間になって、みんな外にでてきた。さっきの日本人の二人組が空を見上げていた。
彼女“星がすごいね”
彼“なー山田でもこんなにみえないよ”
私は耳を疑った。“山田”の地名に聞き覚えがあったからだ。 私の地元も山田だった。聞き間違いということもあるので、遠回しにきいてみた。
“どこからきてるんですか?”
彼“S県”
私“のどこ?”
彼“K市”
私“え、私もK市なんですよ!”
彼“え、ほんと?”
私“地区は?”
彼“え、山田”
私“私もだよ!!え、歳は?”
彼“23”
私“同じじゃん!名前は?”
彼“・・・ばば”
私“ばば!?私、○倉だよ!”
彼“○倉?!”
なんと中学校の同級生だった。
中学卒業以来、6年ぶりの顔合わせだった。しかもイタリアとフランスの間のどこだかも分からないドライブインで。まさかこんなところで会うなどと思うはずもなく、今の今まで気がつかなかった。
これにはお互いかなり驚いた。
一緒にいた彼女
“何で気づかなかったの?”
と一言。
バスの中で今までのことやトラブってることなどを話した。数時間後、二人は留学先であるリヨンで下車した。
”無事帰国したら連絡するね ”
私は寝ていたが、出てゆく二人にきずいて別れを告げた。

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